2014年3月25日火曜日

&16 大江鷺人 作  望郷(七言絶句仄起 拗体不粘格) 近体詩

望郷(CG)
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南北大江 東西日月蒼穹
雁影遼遼寒暖 望郷亦是今昔

南北に大江 晩秋を毌(つらぬ)東西に日月 蒼穹を流る
雁影 遼遼 寒暖を渡り、望郷 亦是 今昔の愁。」

晩秋の明月を眺め、遼遼 寒暖の地を渡り行く雁音(かりがね)
聴きながら、古は蘇武の望郷や朝綱の郷愁を想いつつ。



大江朝綱(和漢朗詠集) 
南翔北嚮 難付寒温於秋雁
東出西流 亦寄瞻望於緊月
「南に翔り北に嚮(むか)ふ、寒温(かんうん)を秋の雁に付け難し。
東に出で西に流る、亦 瞻望(せんばう)を緊月(あかつき)に寄す。」

平家物語(小督) 高倉帝 朝綱

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